福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.138(H15/2003.2)-029/036page
め合う「学級活動」やロールプレイを取り入れた「道徳」の授業を行う中で、次第に自己コントロールできるようになった実践事例が報告された。
小さなサポー卜チームの実践から見る「運携」のあり方
会津高田町立高田小学校 教諭 佐藤 京子「教育現場における連携に関する調査」(平成14年度)から得られた問題点を洗い出し、「校内・外のリエゾン機能」を高める方策として、「小さなサポートチーム」の取り組みを通じ、生徒指導体制を効果的に機能させるための実践が報告された。
教育相談体制の確立をめざして
〜教育相談室設置・別室登校生徒の指導〜
川俣高等学校 教諭 高井 麗子教育相談係を中心に、学級担任、教科担任、学校力ウンセラー、養護教諭が連携し合いながら指導にあたるとともに中学校の養護教諭、学校カウンセラー、生徒指導担当者との連絡協議会を通して、地域のかかえる問題点、家庭環境の把握に努めた結果、生徒への指導援助の幅が広がり、適切な指導方法を判断しやすくなったという実践が報告された。
「人間関係をつくる力」を育てる指導援助に関する研究
〜高等学校における指導援助プログラムづくり〜
県教育センター 所員 猪俣 雄介教育相談チームが取り組んできた「人間関係をつくるカを育てる指導援助プログラムづくり」の一環として、高等学校における、学年・学級の枠を取り払った異年齢集団を対象に「人とかかわる技能の向上」を中心とした「指導援助プログラム(試案)」の作成とその検証についてく報告された。
【第3分科会】情報教育・情報活用
情報活用研究チーム研究テーマ
生きる力を育てる教育の情報化
〜主体的に学び考え表現できる児童生徒を育む教育用コンテンツとその活用〜
県教育センター 所員 渡部 昌邦情報教育の実態調査から、教育用コンテンツとコンピュー夕を活用した指導資料・活用事例の整備に係る期待が高いことが明らかになり、学校からの二ーズに応えるために授業で利用できる教育用コンテンツ及び教材レシピの開発の必要性が報告された。また、教材レシピを実際に利用した授業に取り組んだ3人の研究協力員の先生から実践が報告された。
郡山萌世高等学校 教諭 久保木 政行
一斉授業でWebコンテンツを活用して、モチベーションを高めるとともにリスニング能カを効果的に育成した実践が報告された。小野町立浮金中学校 教諭 金子 伸之
生徒の科学的な思考力を育成する学習活動として、Webの定点観測のデー夕を動機づけに利用し、地球儀を使った実験によって、地軸の傾きと昼の長さが異なることを検証した実践が報告された。