福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.139(H15/2003.7) -028/036page
仲良くおみこし担ぎ
背中に手を添えて案内ように話したところ、園児の手を引いて親切に店まで案内をしている楽しそうな姿が見られた。
閉会式では、来校した幼稚園の先生方から感想を聞いた。児童は今までの努力が報われ成功した安堵感、園児と仲良く活動できた喜びなど、充実感を持って園児を見送った。
3 考察
(1) エンカウンターにより、かかわり合うきっかけ作りをすることは、児童と園児との心理的な距離をスムーズに近づけるために有効であったか。
1回目の交流会では「あいさつと握手ゲーム」を、今回のフェスティバルでは「じゃんけんゲーム」を、それぞれ交流の初めに行った。これにより、初対面や久しぶりの対面の緊張や不安が緩和され、すぐに笑顔で打ち解け合って、スムーズに次の活動をともにすることができた。
(2) KJ法を活用することは、活動への思いをふくらませるために有効であったか。
はじめにカードを3枚ずつ配り、フェスティバルでやってみたいことを思いつくままに書かせて黒板に貼らせた。黒板には貼られたカードを見て友達の思いに触れることによって自分の思いがふくらんだ児童は、次々に新しいカードを取りに来て付け加え、最終的には167枚のカードが黒板に貼られた。1人平均5.6枚のカードを書いたところにも、意欲の高まりが伺われた。また、この授業の終わりに書いた、「ふりかえってみようカード」には、今後の活動に対して「楽しみだ。」「わくわくする。」のような前向きの感想が書かれ、児童の期待感がふくらんでいることが表れていた。
(3) 相手意識を明確に持つことは、活動への意欲を大きくするために有効であったか。
フェスティバルに招待する人を決める話し合いの中で、昨年度、招待してもらった経験から「1年生」と「自分達の親」が挙げられた。また、1回目の交流会のときの約束から「錦星幼稚園の園児」も招待することを確認した。そして、おうちの人に喜んでもらいたい、1年生や幼稚園児を楽しませてあげたいなど、なぜその人を招待したいと思っているのか、招待する人への思