福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.139(H15/2003.7) -030/036page

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英語教室、芋掘りなどの記事を見ては、錦星幼稚園についての話題が教室でも聞かれるようになった。みんなで招待状を届けに幼稚園に行ったときには、以前、「錦星幼稚園コーナー」で紹介された「パンダバス」(園児の送迎用の全体にパンダの絵が描かれているバス)の実物を見て、触らせてもらった。イメージマップの中にも、この経験が反映されている。

フェスティバル実施前
フェスティバル実施前のイメージマップ

フェスティバル実施後
フェスティバル実施前のイメージマップ
錦星幼稚園についてのイメージマップ

 

X 研究のまとめと今後の課題

1 研究のまとめ

(1) エンカウンター後のシェアリングの際の「楽しかったかな。」という問いに、お相手さんの園児と児童が見つめ合って微笑みを交わす姿をあちらこちらで見ることができた。楽しい気分を共有できたことにより、その後の活動が和やかに進められた。かかわり合うきっかけ作りにエンカウンターを取り入れたことは、有効であることが実感できた。

(2) 対象との出会いにおいて、児童の活動への思いや願いをはぐくみ、意欲や主体性を高めていくための方法の一つとして、自他の思いをしっかりと見つめ受け止めることができるKJ法の活用は効果的であった。

(3) 1年間交流して行ける「お相手さん」を決め、相手意識をより明確に持たせることにより、児童は、年長者として相手のお世話をしっかり行い、自分から進んで働きかけて活動をより楽しいものにしようとしていた。

2 今後の課題

(1) 交流の日常化を図るための手立てとして、身近なところに幼稚園に関する掲示をするだけではなく、もっと気軽に行き来できるようにしたい。フェスティバルの際、自分たちの店に来てくれた人の名前を書き留め、後で、お礼の手紙を書くと言っていたグループがあった。このような手紙のやりとりも気軽にできるようにしていきたい。

(2) 錦星幼稚園との交流は、今年度に始まったばかりである。今回のような交流会以外にもさもざまな交流の形が考えられるので、今回の成果と課題を踏まえて工夫を重ね、今後も、さらによりよい関係を築いていきたい。


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