福島県教育センター所報ふくしま「窓」 No.139(H15/2003.7) -032/036page
U 研究の概要
FKSに開設した「ふくしまの郷土学習Webサイト」(http://www.frl.fks.ed.jp/)は、子どもたちが楽しく地域学習に取り組めるように、視覚に訴える動きのある資料を多くするなどの工夫をした。Webサイトに用意されたメニューを利用して子どもたちは学習を進めることができる。
以下、小学校4年生社会科「わたしたちの県」の単元導入で、本Webサイトを活用した研究実践授業について述べる。
V 研究実践授業の実際
福島県に関するQ&Aのコーナーである「知ってるかな?」のぺージを使って、県内の地形的特徴のある場所(海辺、山地、平地)の写真を掲示した。このぺージは著作権の問題があるため、残念ながらFKS参加校以外からは利用できない。
さて、謎の写真と名付けた空撮写真のオリジナル画像データは、約3km四方の1辺を約10,000ピクセルで表示する超高解像度画像(約380MB)であったため、ブラウザで表示可能な2MB以下まで落として共有化を図った。
授業では、海辺(小名浜)、山地(昭和村)、平地(猪苗代町)の3枚の謎の空撮写真を提示して、場所を特定する学習活動に取り組ませた。
児童は、写真に写っている海、湖、道路、鉄道をヒントにして、検索エンジン、各種地図本Webの資料、等を利用して調べ学習に取り組んだ。
検索エンジンを利用した児童は、"福島県地図 海"とキーワードを入力し、多重検索した者もおり、その検索技術の高さに驚かされた。
研究授業を行った福島市立福島第四小学校では、1998年にボランティアにより校内LANが敷設されて以来、教室からインターネットを利用できる環境にある。研究授業を行った4年生の児童は、一年生の時から教室に置かれたパソコンからインターネットを活用しているため、そのスキルの高さは大人顔負けである。
地図のみを単独利用した児童は、児童用の地