サクシード2中学校数学から高等学校数学へ-042/69page

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

6 文字定数を含む場合の2次関数の最大・最小(数1「2次関数」)
関連:前 中学校では扱わない 後 絶対値(数A),三角比の値(数1)

1 つまずきの内容
高校1年の数学は,数学の2次関数で始まることが多いが,2次関数の発展的な内容である文字定数を含む場合の最大最小は,多くの生徒にとって,つまずきやすい内容である。具体的には,次のような問題である。

2次関数y=x2-2ax(a>0)の2≦x≦4における最小値を求めよ。
解)y=(x-a)2-a2……1)
より,軸の方程式は,x=aである。
(1)0<a<2のときx=2のとき最小で最小値は,4-4a
左端で最小

(2)2≦a<4のときx=aのとき最小で最小値は,-a2
頂点で最小

(3)4≦aのときx=4のとき最小で最小値は,16-8a
右端で最小
(1),(2),(3)より,求める最小値は
0<a<2のとき4-4a
2≦a<4のとき-a2    }(答)
4≦aのとき 16-8a

「軸の方程式x=aのaの値によって場合分けして答える」のがポイントであるが,

1)場合分けとは何なのかがわからない。
(xが変数なのに,aの値もなぜ変わるのかがわからない。)

2)なぜ軸の値で場合分けしなければならないのかわからない。

3)どのように場合分けすればよいのかがわからない。

というようなことが,生徒にとっての疑問点である。
このことは,数学Aの数と式の内容である「絶対値の場合分け」にも,共通して言えそうである。

[検索] [目次] [PDF] [前] [次]

Copyright (C) 2000-2001Fukushima Prefectural Board of Education All rights reserved.
掲載情報の著作権は福島県教育委員会に帰属します。