教育福島0067号(1981年(S56)12月)-013page
とも小中学生や父兄、教師等約一万二千五百名の県民が、生の演奏、演技を楽しんだ。
昭和五十六年度「家庭劇場」巡回町村は、次のとおりである。
(1) 「歌はともだち」
ミュージカル・アカデミー
表郷村 棚倉町 中島村 鏡石町三春町 只見町 金山町柳津町磐梯町 北塩原村
(2) 「音楽隊がやってきた」
古正美知子と東京バロックコンサート
桑折町・伊達町 東和町 大熊町富岡町
(3) 「トランク劇場」
劇団風の子
大玉村滝根町 平田村 広野町檜枝岐村 熱塩加納村 北会津村河東町 飯野町 大信村
「歌はともだち」ミュージカルアカデミー(金山小体育館)
十四 参加する文化活動
近年、人々の文化に対する意識は、物の豊かさから心の豊かさを求める方へと変化するとともに、単に鑑賞することにとどまることなく、自ら文化活動に積極的に参加する方向へと変化してきている。
こうした人々の欲求にこたえるため、参加する文化活動補助事業を、昭和五十二年度より実施している。
本県では、会津若松市、郡山市、いわき市、福島市がこの補助を受け、今年度は、福島市、いわき市の二市で、この事業を実施することになった。
今年度の事業内容は次のとおりである。
○福島市
(一)日本画講習会
六月〜七月 もちずり公民館 須藤華峰講師ほか一講師
(二)洋画講習会
六月〜七月 もちずり公民館 大槻忠講師ほか一講師
(三)彫塑講習会
八月 市立第四小学校 伊勢忠俊講師ほか一講師
(四)祭雌子講習会
六月〜十月 県文化センター 講師 岡部太鼓保存会
(五)陶芸講習会
六月 安達窯 斎藤貞雄講師
(六)演劇講習会
七月 県文化センター 笠原健治講師
○いわき市
(一)日本画講習会
六月〜二月 いわき市文化センター 小林恒吉講師
(二)彫塑講習会
六月〜二月 いわき市文化センター 舟生厚講師
今後これを契機に自主的な組織づくりにっとめ、活発な文化活動を継続するよう期待するものである。
参加する文化活動(洋画講習会・福島市)
十五 福島県芸術祭
県芸術祭は、県民による芸術発表等の促進、県民への芸術鑑賞の機会の提供並びに芸術文化団体等の活動促進を目的として昭和三十七年から毎年開催しているものである。この行事は主催行事と参加行事からなっている。主催行事は、昭和四十六年以来、県内六地区の持ち回りで開催し、県民が主体となって実施する県民参加の芸術祭として定着してきている。
今年度は相双地区が主催行事開催地区となり、表8のとおり十五の主催行事が実施された。
また、参加行事も全県下において、各文化団体の自主的で、かつ特色のある行事が実施された。これを部門別に見ると、音楽十四、演劇五、文学二、舞踊七、美術二十四、その他九の計六十一行事となっている。
なお、来年度は、県南地区が主催行事開催地区に当たっておりすでにその準備も進められている。今後の芸術祭は文化団体が主体となって県及び開催地教育委員会の連携協力のもとに、県芸術祭が地域文化振興のために有意義な機会となり、また県民の一大祭典となるよう、県民の積極的かつ自主的な参加を期待するものである。