教師のための統計入門-112/233page
理論度数ともに5以上の場合
は,ほぼ,自由度 (k-1) (l-1) の X2 分布をする。
(表ハ)
(表ニ)
B1 B2 … Bl 計 A1 f11 f12 … f1l a1 A2 f21 f22 … f2l a2 : : : : : Ak fk1 fk2 … fkl ak 計 b1 b2 … bl n
B1 B2 … Bl 計 A1 F11 F12 … F1l a1 A2 F21 F22 … F2l a2 : : : : : Ak Fk1 Fk2 … Fkl ak 計 b1 b2 … bl n
(注6) 仮設 H0 のもとでは,任意に抽出した1つの要素が, Ai∩Bj に属する確率は, P(Ai∩Bj) = p(Ai)・p(Bj)である。これを
ai/n×bj/n で代用すると, n 個のうち, Ai∩Bj に属するものの理論度数 Fij は,
Fij = n×ai/n×bj/n
∴Fij = aibj /n
で表すことができます。
(注7)
と変形できます。
この(定理7)を用いた X2 検定(独立性の検定)は,前に説明した(定理6)による X2 検定(適合度の検定)と全く同じように話を進めればよいのです。