教師のための統計入門-134/233page
(表12)
生徒番号 数学の得点X 理科の得点Y 1 75 55 2 45 40 3 95 85 4 35 35 5 80 70 6 70 65 7 85 75 8 55 50 9 45 50 10 90 85 11 65 55 12 60 60 13 40 45 14 30 40
Σx2=59900, Σxy=54575
a=nΣxy-(Σx)(Σy)/nΣx2-(Σx)2
=14×54575-870×810/14×59900-8702=0.73
(電) 分子:MC14×54575(M+) 870×810(M一)MR (59350)
分母:MC14×59900(M+)870×(M-) MR (81700)
b=1/n(Σy-aΣx)=1/14(810-0.73×870)=12.5
(電) MC810(M+)0.73×870(M-) MR÷14
よって,求める回帰直線はy=0.73x+12.5
(注) xに対するyの回帰直線などともいわれます。回帰ということばは,遺伝学者ゴールトン(1822〜1911)が用いたものです。彼は,背の高さは遺伝するものと考えたので,たとえば背の高さが170cmの父親達からは,平均して170cmの背の高さをもつ息子達が生まれるだろうと予想しました。つまり,父子の背の高さの関係は,直線 y=x で表わせるだろうと思っていたのでした。しかし,実際に調査した結果は,背の高い父親達の息子達の背の高さの平均値は,たとえばA点のように,父親達の背の高さよりは少し低くなり,子供全体の平均値 -y の方に帰って行った。また,背の低い父親達の息子達の背の高さの平均値は,B点のように,これも予想に反して,子供全体の平均値 -y の方に帰っていった。このような現象を,彼は回帰ということばで説明し,回帰直線ということばも生まれました。