教師のための統計入門-155/233page
問18 2変数 X, Y の相関係数を r とするとき, -1≦r≦1 であることを証明してください。
(答え) Xi, Yi、(i=1,2,3,……,n), t を実数とするとき,(X1t−Y1)2+(X2t−Y2)2+……+(Xnt−Yn)2≧0…………(1)
ここで, X1, X2,……,Xn は,同時には0でないものとしますと,
等号は,
Y1/X1=Y2/Y2=……Yn/Xn=t………(2)
のとき成立することがわかります。(ただし, Xi=0 のときは Yi=0 )(1)の各項を展開して, t について整とんすれば
これが成立するための条件は,
これが,コーシ・シュワルツの不等式です。これを変形して,次の不等式が導かれます。
ただし,等号は,(2)の成立するときに,成立します。
さて,2変数 X, Y の相関係数 r の定義式は,
ここで, xi−-x=Xi, yi, −-y=Yiとおくと,