理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-100/139page
図2 段丘たい積物の例
黄褐色シルト層(2.0m)
上部およそ50cm は,やや赤褐色をおびた細砂混りシルトであり,その下部に厚さ20cm内外の炭質物を含むと思われる黒色部がある。その下部は,淡黄褐色の細砂まじりシルトである。上部礫層(1.4m)
かなり風化のすすんだ花崗閃緑岩,黒雲母片岩,角閃片岩よりなる。第三系たい積岩類の礫はかなりすくない。礫の平均的な大きさは,10×15×10cm程度でかなり円磨されている。細砂混りシルト層(4.7m)
淡褐灰色の細砂混りシルトで,5cm 以下を主と して,たい積岩類の礫およびその破片を含んでい る。
露頭部では,かなりの程度に風化が進行してお り,これらの部分にはまれに植物遣体を含んでい る。
この層の中に層厚およそ20cm の泥炭層がある。 この泥炭層の上・下部の境界は明りょうでなく細 砂混りシルト層に漸移している。下部礫層(1.5m)
礫は,花崗岩類,硅岩類,結晶片岩類などで上部層と似た傾向を示すがややたい積岩類が多い傾向にある。礫の最大は, 30×30×20cm で平均は 10×8×8cm 内外である。