理科学習指導資料高等学校「理科2」の指導-109/139page
◎ 考察上参考とする資料(理科年表)
乾燥空気 293K のとき Cp=0.2401〔cal/g・K〕
Cv=0.1711〔cal/g・K〕
空気の密度 ζ0T0=ζ1T1 として
ζ1=ζ0T0 /T1=(1.29×10−3×273)/293=1.20×10−3〔g/cm3〕
図5 測定値
過程 気体の体積×10−6〔m2〕 温度 〔℃〕 分銅質量×10−3〔kg〕 圧力 〔kgw/cm2〕 分銅の上った高さ×10−2〔m〕 A 450 20.0 0 1,044 0 B 450 48.5 200 1,124 Aと同じ位置 C 460 57.5 200 1,124 4.0 D 460 28.0 0 1,044 Cと同じ位置 過程BとCのときの温度が,後の計算に大きく響くことがわかる。(図5)
ΣQ=(Cp−Cv)(TA−TB+TC−TD)
単位を考えて式を整理すると
∴ΣQ=ζV(Cp−Cv)(TA−TB+TC−TD)
=1.20×10−3×450(0.2401−0.1711)(20.0−48.5+57.5−28.0)=0.037〔cal〕
∴ΣW=(P2−P1)(V2−V1)+(mg+F)h
=0.080×9.8×104×10×10−6+0.205×9.8×4.0×10−2=0.16〔J〕
∴J=ΣW/ΣQ=0.16/0.037=4.3〔J/cal〕