研究紀要第61号 「生徒指導に関する研究」 -006/043page
4 設問の構成及びその予想
1. 耐性にかかわる促進特性・要因
特性 要因 A,子供の家庭生活 B,保護者からみた子供 C,児童生徒の学校生活 D,教師からみた児童生徒 予 想 意志力 要求・欲求 ・どうしても買ってほしいものがあって,家の人にたのみましたが,「だめ。」と言われましたあなたならどうしますか。 ・あなたのお子さんは,ほしい物を買ってもらいたいとき,あなたがことわった場合,どうしますか。 ・あなたは学校で,自分にとって何か気に入らないことがあると,先生や友達に「こうしてもらいたい。」とか「自分はこうしたい。」ということを言いますか。 ・あなたの学校の児童生徒には学級やグループの生活の中で,集団の和を乱すような要求や欲求を主張する姿がみられますか。 A-2
B-3
C-2と3(半々)
D-3
・子供は,家庭ではかなり強く自分の要求や欲求を打ち出してくるものと思われる。1.ふきげんになったり,あたりちらしたりする。 1.何でもほしがり手に入れるまでねだることが多い。 1.いつも言う。 1.かなりみられる。 2.買ってもらえるまでねだる。 2.たいていは手に入れるまでねだる。 2.ときどき言う。 2.ときどきみられる。 ・学校では,問題の程度にもよるが,比較的率直に自己を主張する者と,そうでない者もいるので,回答は2と3の半々になると思われる。 3.たのんでもだめなのだからあきらめる。 3.ときにはねだることもあるが,むりは言わない。 3.ほとんど言わない。 3.ほとんどみられない。 4.すなおに家の人の言うことを聞く。 4.がまんしてあきらめる。 4.まったく言わない。 4.まったくみられない。 〃 意欲・やる気 ・あなたは,家での仕事を自分から進んで手伝う方ですか。 ・あなたのお子さんは,家庭生活全般からみて,自分から進んで物事を意欲的にやる方だと思いますか。 ・あなたは,学校で係や当番など決められた事をどのようにやっていますか, ・あなたの学校の児童生徒は,学習や作業に意欲的に取り組んでいますか。 A-2 B-2
C-3 D-3
・家庭では,子供も親も「自分から進んではあまりやらない。」とみる傾向があると思われる。
・学校では,任務や課題が明確なので,子供も教師も,3の回答に集中するものと思われる。1.まったくやらない。 1.まったくやらない。 1.ほとんどやらない。 1.ほとんど取り組んでいない。 2.ほとんどやらない。 2.ほとんどやらない。 2.やらないことが多い。 2.あまり取り組んでいない。 3.たまにやらないことがある。 3.ときどきやる。 3.だいたいやる。 3.たいてい取り組んでいる。 4.たいていは自分から進んでやる。 4.かなりやる。 4.いつもやる。 4.よく取り組んでいる。