福島県教育センター所報ふくしま No.103(H04/1992.6) -021/038page

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<資料1 児童の反応予測表>
NO レディネスの状態 知能 学力 反応予測
1. 2. 3. 4. 5.
  52 60 思考力、発表力に優れ、本時においても意欲的に学習に取り組むだろう。ペア学習では、M(N06)をうまくリードしていってくれることを期待したい。
  39 44 ていねいさのあまり作業に時間がかかりすぎる。図形の変形そうさはできるものの、公式を適用して求績できるか心配されるので個別指導していく。
  46 56 事前調査の結果をみると、1つの方法しか思いつかなかったが、本時ではいくつかの方法を考え出すだろう。発表を積極的にさせたい。
  26 39 陣取りゲームをはじめ本単元の学習に対して、意欲的に学習に取り組んでいる。かけ算九九など基礎・基本の定着が不十分なので個別指導にあたる。
  43 39 図形操作など操作活動に対して、意欲をもって取り組む。事前調査においても3つの変形操作を考え出している。
  37 43 かけ算九九など基礎・基本の定着が不十分でないため、学習に対する積極さにやや欠ける。操作的活動には、意欲的に取り組む。
  49 64 常に落ちついた態度で学習に取り組み、思考力もある。すばらしい発想をもちながらも発表には消極的なので、意図的に指名していく。
  22 44 特に操作的活動に対して、意欲をもちながらもマイペースで取り組む。公式の適用の際、たて・横の長さの読み取りに注意させていく。

 記録の累積をもとに,一人一人の実態を把握する中で,それぞれの解決方法に伴う陥りやすいつまずきをとらえた。また,それによって教師側の発問や補助発問を吟味したり,机間指導や意図的指名に役立てたりすることにより,意図的・計画的な個別指導ができるようになった。
2.多様な解決方法を発達段階に応じてどう練り上げさせていくか。

<資料2指導過程の実際(4年)>
<資料2指導過程の実際(4年)>
 小集団指導や指示シート・補助的プリントなど個人差に応じた指導の手だてを工夫し,さらに学年の発達段階に応じた練り上げの指導を工夫しながら,自力解決を大切にした授業を目指す。
(資料2)
 実際の授業において個に応じた指導の手だてをそれぞれの段階に位置づけて行った。その際に,A児・B児・C児の能力に応じて段階的に,また具体的に示したことは,子どもを十分に生かし,自力解決させるために有効であった。
 発達段階に応じた練り上げ指導では,友達と考えを比較することによって,学び合いの姿が見られるようになり,代表例の解決方法と自分の解決方法の相違点を考えることが確かな理解や自己評価へとっながった。また,比較・検討の観点を明らかにし,その話し合いの場を設けたことにより,筋道を立てて問題を解決しようとする態度が育ってきた。
3.基礎的・基本的な内容の確かな定着をどう図っていくか。

 指導過程の終末段階における「学習のまとめ方」の指導を工夫するとともに,「上郷よい子の1,2,さんすう」(学年の枠を外した習熟度別指導)の実践により,基礎的・基本的な内容の定着を図


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