教育福島0107号(1985年(S60)12月)-000page
教育福島
’85 12月号 Vol.107
目次
−表紙絵・若松光一郎シリーズ−
特集
研究実践レポート [PDF]生き生きとした図画工作科の授業をめざして いわき市立小名浜第一小学校
世界の教育は、今 [PDF]スウェーデン・チェコスロバキア・アメリカ
表紙絵について「子供の情景A」 若松光一郎作
氏の作品に音楽用語がタイトルとして登場してくるのは一九七九年頃からである。「オートノミー」「リズム」「コンポジション」等々。中でもいわき市美術館に収蔵される「白色雑音」は氏の代表作の一つと言い得るであろう。
そして、その二年程前から、氏の作風には一つの転機がきざし、画面が明朗さとはなやぎを増してくることは見逃せない。
音楽と絵画と、また氏の内部で成熟を迎えたものと−これ等の内面的な調和の機微を窺うすべもないが、ここには確かに、童心にも似た無垢な魂ののびやかさがある。
シューマンのピアノ曲集にちなむ連作の一つ「子供の情景A」。小品ながらも氏の最近の画境をよく示す心楽しい作品である。
(キャンバス・麻布・カセインカラー、五〇・〇×四二・〇p、一九八三年作、ストライプハウス個展出品、作者蔵)